『ビギナー編 JAWS-UG 東京勉強会』に行ってきた その1
そんな訳で、2011年11月24日に東京で開催された『第1回 ビギナー編 AWS User Group - Japan 東京勉強会』に潜入してきました。
イベントURL:http://atnd.org/events/21989
AWS (Amazon Web Services) の 初級者向け 勉強会です。
AWSを使ってクラウドを始めたい方、サーバやインフラの詳しいことが分からなくても、講師陣がわかりやすく教えてくれます。組み込みエンジニアさん、営業さん、デザイナさんもOK!
もちろん、インフラ系、WEB系さんもOK!ぜひこの機会に勉強会を体験してみて下さい!
勉強会のプログラムは以下の通り
講演内容 | スピーカー |
---|---|
AWS概要 | Amazon Web Services エバンジェリスト 玉川憲さん |
S3解説 | 株式会社マイニングブラウニー 得上竜一さん |
EC2解説 | クラスメソッド株式会社 横田聡さん |
結構なボリュームになったので、3回に分割してレポートします。まずはAWS概要から
AWS概要
USTREAM:http://ustre.am/:1gwG6
AWSクラウドって何?
- 2006年に開始された開発者&ITプロ向けサービス
- コンピュータのリソースをネット越しに提供する
- Eコマースで培ってきたデータ運用ノウハウが下地となっている
- 従量課金で提供
- 類似サービスとして、Googleの各種サービス&セールスフォースのサービス
電気の供給に似ている
電気のインフラが無かった時代は、各工場などが自前の発電施設を抱えており、そこで電気をおこしていた
発電所というものが発達し、消費者は「いつでも、必要なだけ、安価に」利用することができるようになって、自前で発電することがなくなった
IT世界においても、各企業が自前でサーバー等を抱える時代から、必要な時に必要な分だけ利用するというインフラが出来つつある
IT世界における電気って何だろう?
- 仮想サーバーの概念
- 利用スペックに応じて時間単位で課金
- ストレージのサービス
- データをアップロードし、そのファイルサイズと保存期間に応じて課金
Amazon EC2
- Elastic Compute Cloudを略してEC2と呼ぶ
- Elasticとは「伸縮自在な」という意味
- 初期費用ナシ!使った分だけ時間単位で課金される
- OSやマシンスペックなどが設定されたイメージ(AMI)を選択 あっという間にサーバーは起動するよ(AMI:Amazon Machine Image)
- さまざまな種類のスペックが用意されている
- CPU:2GHz(1core) / メモリ:613MBの場合、約\1.5/時間
- ほかにも世界ランキング42位のスパコンもあったりするんだよ。すごくない?
Amazon EC2事例
- 金融企業の場合:平日昼間は3000台使用し、週末は300台のみ使用する
- WebアプリをFacebookで公開したら、急にアクセス数が急増したが、EC2のオートスケーリングで対応が可能
AWSは完全自動化
- AWSのサービスは全てAPIで公開されているから、いつでもどこからでも利用可能
- iOSからもアクセス可能
- Androidからもアクセス可能
AWSの特徴
実績
2006年のサービス開始以降、多大な顧客事例あり
オープン性
- OS、プログラム言語、アプリに縛られず、移行とか撤退が簡単
- 自前のサーバー上で動かしていたOracleやMS、SAP等のライセンスをEC2に移行することも出来る
- 更にこれらのライセンスを時間単位で利用することも可能
- インスタンス作成時に選択するイメージ(AMI)にはこれらのソフトウェアも含まれており、その利用料も時間課金に含まれている
- VMイメージやcitrix、Hyper-VといったイメージをEC2にインポートすることも出来る
価格
- 初期費用の無い変動費
- 過去4年間で15回の値下げを実施
- Amazon EC2の場合、約1.6円~170円/時間
- ストレージサービス(Amazon S3)の場合、約8円/1GB/1カ月
- データ転送の場合、約16円/1か月(ただしアップロードは無料)
- ロードバランサーや商用DBも時間単位ですぐに利用可能
スピード
ユーザーのリクエストに迅速に対応し、今年度で約60の新機能をリリース
VPC(Virtual Private Cloud)といったサービスも展開してるよ これなら社内イントラも自前でサーバーと立てることなく低価格で構築することが出来るね
最近では、サブネットを切ったり、NATを作ったりインターネットゲートウェイをの構築が出来る『仮想ネットワーキング』に進化しているんだぜ
堅牢なセキュリティ
- Eコマースやってきただけあって、セキュリティ対策は万全だぜ
- 第三者認証/認定を取得(ISOとかいろいろ)
まとめ
AWSのメリット - マネージメント編
- キャッシュフロー経営に効果大 費用は使った分だけ
- ビジネスの迅速な立ち上げ 数分でサーバーを用意できる
- ピーク時の対応が安心 オートスケーリング
- 撤退コストの縮小 撤退費用もナシ
- 機会損失を削減 思いついたらすぐにサービスを開始できる
AWSのメリット 現場編
- 既存の技術をそのまま活かせる Java、PHP、.NETなんでも来い
- 試したい技術をすぐに試せる ちょっとしたDBのテストなんかもすぐに始められる
- 個人レベルでもロードバランサーとといった規模システムに触れることができる
- APIでクラウドを自分好みに「プログラム」可能 ソフトウェア感覚のインフラ
つづきます